1月17日(水)5限目14:05~14:50の高学年・分野別学習では、「化学って不思議~ふりこの動き~」というテーマで学びました。小学校5年生の理科で学ぶテーマです。
この時間は外部講師の方がいらっしゃって、基本的なふりこの用語「ふりこの長さ」「重心」「周期」とその意味を分かりやすく説明してくれてから始まりました。
45分の時間割の中で、3つの実験を全員で実施しました。この日の高学年は全部で12名。実験の説明、実験結果の予想、予想理由の共有、実験、そして解説、といった進め方で3回実験をしました。
1つ目の実験は、同じ長さ、同じ重さのふりこを、振れ幅の小さいA、振れ幅の大きなB、AとBの周期を比較した場合、どちらが早いか?もしくは同じか? という内容でした。
予想は、2つに分かれました。取材している大人でも正解に自信が持てず、考えてしまいました。予想の理由は、それぞれどちらもあっているような気がします。早く実験して確かめたいという雰囲気に自然となりました。
その前にふりこを10回ふれる時間を測定するために、10回ふれた瞬間にみんなで「STOP!」と声を出す練習を数回実施。
そして、実験を始めました。全員、しーんと真剣にふりこを見つめつつ10カウント。「STOP!!!」という声が一斉に!
なんと、ふりこの振れ幅が違っても、周期は同じでした。予想が外れた子どもは「なんで?」みたいな反応。そこから講師の説明があり、へぇー、という理解のあと次の実験へ進みます。
2つ目の実験では、おもりの重さを変えたら周期は、軽い方が早いのか? 重い方が早いのか? それとも同じなのか?
子ども達の予想は、今回も2つに分かれました。理由もなるほどーと思いました。
出てきた理由の1つに、昔ガリレオがピサの斜塔で重さの違うものを落とす実験をして、重さが違っても同じ速度で落ちたから、重さが違っても速度は同じになるのでは? というのがありました。 聞いていて「おー」その話は取材している僕と同じ理由だ!と驚きました。
早く実験して確かめたい! という雰囲気で実験がスタート。そして、しずかにそして真剣に10回ふれるのを観察して10回目に「STOP!!!!!」。なんと、今回も同時でした。
今回も予想が外れた子ども達は、なんで? という顔をして講師の説明を聞いていました。
3つ目の実験では、おもりの重さは同じで、ひもの長さを短いもの、長いものとで比較し、どちらが早いか、それとも同じか?
予想は、今回も2つに分かれました。理由もお互いにそうかもなぁという内容。早く実験したい雰囲気に。
実験を始めると、しずかになり、それぞれが10カウント。そして、「STOP!」。あれっ? 今回は3秒ぐらいずれて別の人から「STOP!」の声が!
なんでっ?!という子ども達の反応。講師の人が説明した後、ひもの長さを変えながら実験してみると、リアルタイムで周期が変化! なんとひもの長さが短くなるにつれてだんだん周期が早くなり、長さ1cmくらいだとめちゃめちゃ早い!
実際に予想し、実験し、解説、そして再実験で理解を深める、そんな学びが出来ているなぁと思いました。
そして、この「ふりこの等時性(とうじせい)」と呼ばれるふりこの周期は、大きく揺れている時も小さく揺れている時も同じで変わらないという現象を発見したのが、なんと子どもが発言していたガリレオさんだった。というのがつながっていて面白いなぁと思いました。
このふりこの実験はまだまだ続きがあるそうですが、45分ではここまで。続きは2週間後にあるそうです。
テーマ名の「化学って不思議」にぴったりな惟の森の分野別学習の1コマでした。
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見学からわかったことやその様子など、惟の森関係者はもちろん、一般の方々にも知ってもらいたく記事にまとめていただきました。
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